TATTOO COLUMN


本日から連載開始の『瓜田純士の、僕の心は顔面タトゥー』は、既にチェックしていただいただろうか?

 
今回はオファーの際にお会いした瓜田純士へのインタビューの様子をご紹介したい。
場所は新宿三丁目にある、タトゥースタジオ・ラルーシュ。
スタジオ ラルーシュ
アーティストのBETTY氏は、瓜田氏のファミリーだとの事だ。
また、両氏は『ink sex』という、今までに無い新たなTATTOOGIRLSプロジェクトも立ち上げている。
念の為、このプロジェクトを端的にご紹介する。
『inksex』とは、タトゥーが好きな女性を応援するプロジェクトである。
『inksex』のコンセプトは
①タトゥーを入れたかっこいい女性が
②一般生活でいきいき暮らせて
③元気に頑張れる・・・そんなシーンを作る事。
タトゥーを入れたい女性、興味のある女の子に、タトゥーのリアルな情報を提供し、楽しんでもらい、そして入れるお手伝いをする。
タトゥーを入れた女性が、せっかく入れたタトゥーを披露できる遊び場作りや、様々な分野で応援をする企画を立ち上げて実施していく。
 
例えば、その中のコンテンツのひとつに今入っているタトゥーを、クラブなどでさらに引き立たせる「ボディペイント」や新感覚のコンセプトで考えられた「ぬりえタトゥー」がある。
『ぬりえタトゥー』それは図柄の枠彫りのみを行い、枠彫りの中や周囲をラメなどでデコレーション出来るアートメイクを指す。
季節や気分に合わせて色を変える事ができるが、アウトラインはあくまでタトゥーであり、一般的に呼ばれるボディペイントとは一線を画する斬新的なファッションタトゥーだ。
もちろんデザインは、後に本格的なタトゥーへのタッチアップをすることを前提にされている為、筋彫りをしてから完成させるまでの間に、いろいろデコレーションをしつつ楽しめるという側面もある。
主にタトゥー初心者の女性層に喜ばれているそうである。
詳細はこちらからチェックが可能なので、興味がある方はチェックしてみてはいかがだろうか。
 
 

さて、本題の瓜田純士氏へのインタビューだが

、氏に関しての説明は、前回の特集でアップした通りであり、また、限られたテキスト内で説明することは難しい為に割愛させていただく事をお許し願いたい。
所謂アウトロー的な話題や、WEBメディアに散見される様々な噂に触れたい気持ちもあるが、タトゥー・刺青のポータルサイトであるタトゥーナビでは、”瓜田純士のタトゥー観”をメインにQ&A方式で取材したいと思う。

Q.まずファーストタトゥーはいつ頃だったかを教えて下さい。

小学生の時だね。
どこで?言えねェよタコ(笑)
中坊に彫っただなんだで社会問題になってるのはよくわかってるし、俺が入れたからっつって人に勧めている訳でもないけど。
まあ、何を入れたかくらいなら言えるよ。(右腕に彫られている龍を指して)
 
Q.どうしてそんなに若い時に彫ってしまったんですか?後に後悔しませんでしたか?
 
これこれこうだから入れたとか、どうのこうのって意味があって入れたっていうのはない。
あえて理由付けするなら、これは今もそうなんだけど、ガキの頃から人と同じってのがイヤだったね。
今となってはそこら辺の色黒のガキが刺青自慢みたいな風潮もあるけど、当時は刺青イコール極道。
小学生の頃、極道になりたいと思って入れた。
入れたくて入れたものだから後悔はないね。してたら今顔面に彫ってないでしょ(笑)
 
Q.「人と同じが嫌い」とは具体的にどういう事でしょうか?
 
いや、もうそのままの意味。
人と同じが嫌い、誰かと同じがきらい。とりあえず俺は俺って感覚が強いガキだったと思う。
身につけるものもそうだし、絶対にみんなと違うことをしたいと思っていた。
小学生の頃の夢が"極道"っていうのも、そういう思想からの影響が少なからずあったんだと思う。
最近結婚したんだけど、結婚指輪も嫌い(笑)
指輪の代わりに、左手の薬指には"promise"と彫ってる。
要は”約束”だろ?
 
Q.正直、とんでもない子供だと思ってしまうのですが、少年時代はどんな事に興味があったのでしょうか?
 当然人と同じファミコンとかではない訳ですよね?
 
まあ通り一遍の悪さは全部してきたようなクソガキだったけど、そういう荒れた日常のギャップを埋めるように、繊細さを感じるものに惹 かれてた所もあるよね。
それこそ本当ちっちゃい頃から蝶蝶、孔雀、道端に咲いている花、そんなものにばかり惹かれていた。
特に蝶が好きだったよ。そうだな、チョウチョって変身願望がある。蝶って両翼の羽が1mmのズレもないんだよ。
 -そう言うとおもむろに両の手を前に合わせるとパーツが合わさって蝶に-
瓜田純士 両手の蝶の刺青
だから、、、、、、まあ口で説明しようとすると小難しい訳だけど、とにかく俺の感性に通じるものがあって、蝶への憧れみたいな感情が 今でもある。
蝶は体にも五匹入ってるからね。あと、蝶の完成された色彩パターンも好き。
洋服で言うとEMILIO PUCCIにも通じるものがあるよね。
そういえば極道の時に、義理事とか葬式にEMILIO PUCCIのピンクのシャツで行った事もあったな。
今となっては、反省している部分もあるね(笑)
 
Q.10代の頃のタトゥー関連での思い出は他にもありますか?
 
全部書いてたらページ足りねえよ。
でも16の時に足に龍を巻いたんだけど、その時期に、、、
やっぱり言えない話だったわごめんな。
(注釈:聞いていて面白い話ではあったものの、事件になった為一応伏せておくとのこと)
蝶が好きっつったけど龍も好きなんだよな。龍も五匹いるから。
 
Q.バックピースも龍だと伺いましたが、どちらで入れられたのでしょうか?
 
三茶(三軒茶屋)で入れた。基本的に背中は見せないんだけど、これは思い入れもあるし気に入ってる。
だいぶエッジが効いてる。やっぱりこれが一番面積大きい訳だけど、実はお金かかってないんだよね。
まあ対価は持っていったけどね。何かはピーってことで(笑)
思い入れがあるって言ったけど、これ俺が絵を書いてんだ。
黒い炎に囲まれた黒い龍。火炎黒龍なんて名付けちゃったりしてね。とにかく気に入ってるよ(笑)
ロッカーズタトゥーアタックの菊池さんが撮ってる写真集があって、そこに俺の背中も載ってるんだけど、そこにも思い入れがあるかな。
まあ見たほうが早いかな。ちょっと待ってな、、、、

-そう言ってTシャツを脱いでいただいたのがこのショットだ。瓜田氏曰く、「激レア」とのこと-
瓜田純士氏の背中の刺青
-不動明王も考えたそうだが、額に入った不動明王に魅力を感じられなかったとの事。暗闇で見た時に妖気が
 漂っているようなデザインを考えこれが出来上がったそうだ。妖気、、、確かに出てます-

Q.刺青を入れる際に苦労したことなんかはありますか?
 
さっき最近の色の黒いガキがどうのなんつっててアレなんだけどさ。俺にも色の黒い時期があって ね(笑)
とある伝統派の歴史を重んじてる彫師さんに、焼いてるから駄目っつって断られた時は苦労したよね。
若いときは、思いついたらすぐ彫りたいって人間だったから・・・まあ今もか。
 
 
Q.先ほどご自身で絵を書いたとありましたが、タトゥーの際は大体そのパターンでしょうか?
 
全部自分で書かなきゃって訳でもないよ。彫る際はその時 の流れで彫師と話ながら決めることが多い。
スケッチブックに自身でラフ画を書いたりしてね。
構図とかデザインがこれじゃないと駄目だって場合は自分で書くこともあるけど、メッセージ的なものを彫りたい時はこのパターンが多いか な。
例えば『J12』って彫ってるんだけど、これは瓜田ファミリーみたいな意味合いでさ。
俺12月生まれなんだけど、純士が12月生まれで J12って。
 
Q.それでは次に、、、

と聞きかけた所でタイムアップになってしまった。
用事を思い出したと言うと、離れた場所でどこかに電話をかけ始める瓜田氏。何かのトラブルなのか、時たま声を荒げる様子が見えた。
「まあ後は、俺がコラムで随時書いてくから」との頼もしい言葉ももらうことができたので、今後は質疑応答ではなく、全て氏の言葉で”刺青”について綴ってもらうことになる。
「じゃあまた今度ね、とりあえずぶっ飛んだ原稿送るから待っててよ」
そう我々に告げると、夕暮れ時の街へ瓜田氏は消えていった。

以上でインタビューのレポを終える。
『瓜田純氏の、僕の心は顔面タトゥー』ついに始動!
更新は「不定期。意外と多いかもね」との事である。

震えて待ちます。

現在、瓜田純士氏の連載掲載中!

瓜田純士の僕の心は顔面タトゥー

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Posted at 2011年08月25日 13時55分