TATTOO COLUMN

ほとんどの者が全身を覆うというところまで進んだタトゥーの面積が物語る文化としての大きさ、あらゆる制約から自由になったかのような豊富かつ複雑なトライバルデザインのバリエーション、そしてそれらの表現をすべて可能にした精巧な技術の熟成。
これほどまでの文化にもかかわらず、多くの研究者が資料を残せるぐらいの時代までキリスト教宣教師の布教活動に抗いながらも細々とタトゥーが存在していた他の島々と比べて、非常にあっさりと途絶えたような印象があるのですが、そのことをマケージャトライバルデザインの、日常生活に関わるありとあらゆる物をデザイン化してしまうような奔放さと合わせて考えると、当時のマルケサスの人々にとってのタトゥーとは因習的な重い要素からはすでに解き放たれ、最もカッコいいファッションというぐらいの領域にまで一般化していたがために、流行したものほど跡形もなく消えてしまうというポップカルチャーのように、西洋文化という新しいファッションにいとも簡単に取って替わられたという側面があったのではないだろうかなどと感じます。
引用著書:「traibal tattoo designs from the americas 」出版:mundurucu publishers
著書:「traibal tattoo design」出版:the pepin press
著書: 吉岡郁夫「いれずみ(文身)の人類学」出版:雄山閣
このエントリへのコメント[Facebook]