TATTOO COLUMN

 
今世紀最も「虎」に近い男といえば、ストーキングキャットではないだろうか。
ストーキングキャット(キャットマンの愛称でも親しまれている)こと、デニス・アヴナー氏は1958年にヒューロン族とラコタ族というネイティヴ・アメリカンの家系に生まれた。
 
ある日、ヒューロン族の長に「虎の道に従え」という閃きを受け、また古い伝統に従って自分の名前が示す「虎」に姿を変える事に決めた彼は、1980年頃から身体改造を始める。
 
顔面を含む全身のタトゥーに始まり、頬や額・鼻などへのインプラント注入、ネコ科の動物の歯に似せる為にヤスリがけを施した総入れ歯、顔面へのシリコン注入など数え切れない程の改造を行い、身体改造の世界記録保持者にもなった。
 
食事は「肉食で出来るだけ生の肉に近いものを食べ、虎が獲物を狩ってその体温が感じられる温度で食べている」と徹底した「虎」の真似を行っている。
 
そんな彼だが、普段はコンピュータ技師として働き、職場では外見以外、別段他のスタッフと変わるところは無いという。
 
ある新聞紙の取材では、「キャットウーマンは見つけたか?」との問いに「2、3人はいたよ。でも人より虎でいようとする僕の気持ちを理解して貰うのは難しいね」と答えている。
 
ここまで見事に「虎」へと変身を遂げている彼に見合う”彼女”は今後出現するのかどうか、気になるところである。
 
 

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Posted at 2011年12月19日 21時42分