当師ではすじ彫はマシン、ぼかしは手彫りを主としてマシンを補助的・効果的に使用しております。
古来伝統の手法である手彫りは、その発色や独特の風合いなどから、世界における日本の彫り物に対する高い評価の大きな要因の一つとなっております。
当工房では、器具など全て高圧蒸気滅菌機にて滅菌済の物を使用し、また、一度使用した手彫り用針、マシン用針・墨・インクカップなどは全て使い捨てにしております。
　高圧蒸気滅菌機（オートクレーヴ）とは、134℃の高温と200,000Paもの高圧をかける事により、あらゆる菌やウィルスを死滅させる事のできる医療用装置です。

　H.I.V (エイズ） は121℃で20分の加圧滅菌、H.B.V （B型肝炎） については98℃で２分の煮沸で不活性化 (死滅） する事が確認されています＜WHO (世界保健機関) ＞。
H.C.V (C型肝炎) についてはH.B.Vに準ずるとされています。
　当工房では「生物学的モニタリングテスト」を専門業者に依頼し、定期的に高圧蒸気滅菌機の有効性を確認、適切なメンテナンスを行っております。
　（生物学的モニタリングテストとは細菌が入ったインジケータを高圧蒸気滅菌機にかけて滅菌し、実際に細菌が死滅しているかを判定する方法です）