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刺青師牡丹-第14話 文殊菩薩の女

第14話 文殊菩薩の女  ▼
前回までのあらすじ----------
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翌日、バイクに乗って山葉洋子が八事道場にやってきた。
約束の時間より少し早めに到着した。

バイクから降り、ヘルメットをとった洋子の頭を見て、梨奈と彫光喜はびっくりした。
洋子はブロンドに染めた長い髪を、ばっさり切っていた。
尼さんのような剃髪とまではいかないが、バリカンで5厘刈りぐらいまで刈り上げていた。

「ヨーコ、もう頭刈ってきたのね。
その決意、すごいわ」

「はい。
朝のうちに近所の理容店で刈ってきました。
店の人は、仏門にでも入るのかね、と驚いていました」

「そりゃあ女性がそんなに短くすれば、驚くでしょうね」

「こちらで剃られるぐらいなら、自分でやってしまおうと思って」

もし弟子入りを許してもらえなかった場合、頭を丸めたことが全く無駄になってしまう。
そんなリスクを顧みずに頭を刈ってきたことに、梨奈は洋子の意気込みを認めた。

最初、洋子の家族は洋子が彫り師になることに猛反対だった。
洋子が梨奈に彫ってもらった太股のバラと蝶を見せたときには驚きはしたが、ファッションとして受け入れた。
両親は、この子ならいつかはタトゥーを彫りそうだという予感を持っていた。
しかし彫り師になりたいという夢を語ったときには、激しく反対をした。

それでも洋子がバイトで稼いだ金で、絵画教室に通い始め、熱心に絵の勉強に取り組んだことで、少しずつ態度を軟化させた。
これまで飽きっぽくて、何をやっても長続きしなかった洋子が、真剣に絵の勉強をしていたことに、両親は洋子の意気込みを感じたのだ。
結局両親は洋子の彫り師になりたいという夢を認めたのだった。

面接をした彫甲は、洋子の頭を見て、彫り師になりたいという強い決意を見て取った。
いくつか質問して、弟子として受け入れることを決めた。
そして弟子になるにあたっての誓約書を書かせた。
 

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  • Posted:2013年08月09日 10時00分 / Edited:2013年08月12日 13時43分
  • 刺青師牡丹

刺青師牡丹-第13話 忠告

第13話 忠告 ▼
前回までのあらすじ----------
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梨奈は早速バイクギャングロッカーズの仲間たちに、彫光喜との仲を師匠に認めてもらえたことを、メールした。

みんながおめでとうと返信してくれた。

近いうちにシンも呼んで、めしでも食おうぜ、と政夫が提案した。

道場が休みの日に、梨奈は両親が住む実家に行って、すべてを打ち明け、彫光喜こと伸吾を紹介した。

伸吾のアパートがある大曽根と、梨奈の実家がある矢田は、距離的には近い。

名鉄瀬戸線、地下鉄名城線で一駅だ。

梨奈は彫り師としてある程度の収入を得られるようになった。

入れ墨もかなり大きくなり、これから暑い季節になれば、腕の牡丹などが見つかってしまう可能性が高い。

隠し通すことができないのなら、いっそ打ち明けてしまおう。

伸吾との交際を師匠に認めてもらえた。

だから堂々と両親に伸吾を紹介できる。

事前に、今度の木曜日に、今付き合っている男性を家に連れて行く、と連絡すると、父親が大いに期待した。
 

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  • Posted:2013年07月26日 10時00分 / Edited:2013年07月26日 12時03分
  • 刺青師牡丹

刺青師牡丹-第12話 温泉旅行

第12話 温泉旅行 ▼
前回までのあらすじ----------
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翌朝、二人は何事もなかったかのように出勤した。

彫光喜は早朝の中央本線でいったん自分のアパートに帰り、着替えなどをして家を出た。

ひょっとして香水など、梨奈の移り香があるといけないので、シャワーを浴びてきた。


 道場で会ったときも、昨夜のことはおくびにも出さず、いつもどおりの挨拶をした。


 その日は梨奈も彫光喜も予約がなかったので、昨夜の約束どおり、お互いの肌に色づけすることになった。


梨奈が彫光喜の背中を彫っている最中に、彫甲が仕事を一休みして、二階に上がってきた。

そしてしばらく梨奈の施術を見物していた。

彫奈もうまくなった。まだ和彫りに関しては、青龍や大海に一日の長があるとはいえ、彫る技術そのものは彫奈が上だな。序列は一番下でも、実力はうちのナンバー2だ。光喜も伸びてきたし、これなら青龍、大海を別の道場に移しても、ここは三人でやっていけるな」


彫甲は上機嫌で話した。

梨奈は手を休めて、「青龍さんと大海さん、道場を持つのですか?」

と尋ねた。

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  • Posted:2013年07月16日 20時10分 / Edited:2013年07月16日 20時14分
  • 刺青師牡丹