
遅咲きの花という言葉がある。早咲きの天才に憧れを抱くと同時に、むしろこの言葉の方に共鳴するという人達が増えているという。
就職難や経済の停滞に喘ぐこの国に生きる人間にとって、所謂遅咲きと言われる人達の活躍には、まだ開花できていない自分の背中を押してもらえるような感覚もあるのだろうか。
37歳。青年期を30代前半までとった場合、35歳から49歳ころまでを「壮年」とすることになる。 働き盛りとして社会の中枢を担うようになり、ほとんどの場合において、この年代の時に従事している仕事に骨を埋めるケースが大半を占める。
そんな壮年期の入り口である37歳という年齢で、刺青の世界に飛び込んだ遅咲きの彫師がいる。
神奈川県の厚木にスタジオを構える武蔵梵天一門の彫浄がその人である。